母体保護法制定までの経緯 (概略) |
「国民優生法」 昭和15年制定、昭和16年7月施行 ドイツのユダヤ人排除にならい、日本が悪性遺伝の減少を狙って 作ってしまった法律。 |
『優生手術』(不妊、人工中絶手術) 対象 悪性の遺伝保持者のみ
手続き (厳密な手続き、審査)
・保健所の長、精神病院の長、法定
の医師の何れかが手術の「同意」
を本人と配偶者等へ求める ・同意→医師が地方長官へ申請
審査手順 ・地方長官→地方優生審議会へ諮問
・地方長官は答申を受けて決定
・決定を本人と配偶者等へ通知
・法定の場で優生手術を実施 |
「優生保護法」 昭和24年6月施行 母性保護を追加、医師の判断のみが中絶可。 米国が日本弱体化のため押し付けたもの。 |
『優生手術』(不妊、人工中絶手術) 対象 悪性の遺伝保持者 母体の危険のある者 家族が多くなりさらに生むのを
やめたい者 手続き ・医師が必要と認め 本人に同意を求める 同意書を地方審査会へ申請 →審査
『審査手順』 国民優生法の様な細かい指定
『母性保護』 対象 悪性の遺伝保持者 身体的理由、経済的理由
暴行、脅迫等で拒めず妊娠 手続き 本人が指定医へ申請し
指定医のみの判断により、
本人の同意を求めて中絶できる (審査不要) |
「母体保護法」 平成8年6月 施行 悪性遺伝(障害者)を中絶すべき対象から外したが、 全ての中絶がより簡単にできるようにした。 |
『優生手術』 → 『不妊手術』 対象 悪性の遺伝保持者 削除 母体の危険のある者
家族が多くなりさらに生むのを やめたい者 手続き ・医師が必要と認め 本人に同意を求める
・同意を得れば不妊手術できる (審査不要)
同意書を地方審査会へ申請
→ 審査
『審査手順』 全て削除
国民優生法の様な細かい指定
『母性保護』 対象 悪性の遺伝保持者 削除 身体的理由、経済的理由
暴行、脅迫等で拒めず妊娠 手続き 本人が指定医へ申請し
指定医のみの判断により、
本人の同意を求めて中絶できる (審査不要) |