坪田陽子先生講演要旨

  平成21年9月28日
キャラバン講演会
幡ヶ谷社会教育館


「性道徳の正常化」実現のために

─「清らかな交際が幸せな結婚、幸せな人生につながる」

 ─私は妊娠の相談で来た人には、必死で生ませる努力をしている。
「独身の娘に赤ちゃんができた。」という人には「おめでとう。早く結婚させなさい。」「どんなことがあっても、赤ちゃんを堕してはいけません。『宝孫』と思いなさい。」と言う。高校生の娘を連れてきた人には「自分の子として育てなさい」と勧める。
  独身で妊娠し、子供は欲しいけど彼とは結婚したくないという娘を連れてきた母親に、「宝孫として育てなさい」と強く説得し、がんばって生み育てたら、その子は大変才能が伸び、様々な巡り合わせにより、皆がとても幸せになった。[坪田陽子著「運命の人と出会うまで」参照(新教育者連盟六00円・郵便振込口座00100─6─316987「天使のほほえみ」)]

 『赤ちゃんの命を救うといつも本当に良い事が出てくる。地獄が天国になる。私たちは考え方一つだ。』
  しかし、今や日本中の医者や国民の多くが「いらない子は堕してもいいんだ、間違ってできた子は堕してもいいんだ」と思っている。テレビのエイズなどの番組でも、大先生たちが結局は「フリーセックスをしてもいいんだ。ただしコンドームをして必ず身を守ること」という結論になっている。
  誰も子どもたちに『性は夫婦の純愛の契り。清らかな交際が幸せな結婚、幸せな人生につながる。』『胎児も尊い一個の人間なのだから、大切に生み育てなければならない』という事を教えていない。
  また「自分の直系のご先祖は20代さかのぼると100万を越える人がいる。一人でも欠けたら、自分はいない」という大事な事も教えていかなければならない。

 日教組の過激な性教育で、子供の保健体育・家庭科の教科書は、いまだに目をおおいたくなるような内容だ。私は過激な性教育をしている学校の性教育の授業は、休ませた方が良いと思っている。
  着替えを男女一緒の部屋でさせている学校もある。(女子は下にシャツを着て辛うじて防戦しているが)、修学旅行も同じ部屋で寝かせる。騎馬戦も男女共させる。非常識極まりなきこととである。
  横浜の小6の兄が学校で教わったことを試そうと、幼稚園の妹と裸になっているところを母親に見つかり、母親は翌日学校に飛んで行った。すると「私が教えました。どうして本当のことを教えていけないのですか。」「兄妹でやって悪いことはないでしょう」とシャーシャーとしている。本当に狂っている。実際兄妹でやって妊娠してしまった例がある。

 昔は女子には「良妻賢母に育てる」ことを主にして教育がなされてきた。今は「男に負けるな」と教える。昔のように良き妻、良き母、良き娘になる教育をしていかなければならない。
  高校生の6割が性体験をしている。十代の子供たちは平気で複数の相手と関係を持つので、エイズに一人が感染すると200人にすぐ拡がる。外国では減る傾向なのに、日本だけ増え続けている。しかも大切な十代の子供に増えている。

 ある人が自分の娘に性体験はないか聞いた。「お母さんに言われていたから、そんな事はしていない。でもそれでどれだけ辛い思いをしたかわからない。未経験というとバカにされるのでそれを隠してきた。」と言う。昔の日本女性は終戦直後ソ連の病院に看護婦を派遣せよとの命令で病院に赴くと看護の仕事ではなくソ連兵の性の相手をさせられることが分かるや、二十二名の看護婦たちは「ソ連兵に犯されるくらいなら死を選ぶ」として集団自決した。貞操を命より大切にした。今は処女である事を隠さなければならない。異常だと思う。
  「結婚したらダメだけど、結婚前は遊んでいいよ」という母親もいるらしい。大人の倫理感が薄れ「夫が自分を満足させられなかったら、浮気してもいい」という感覚になっているという。
  子供達は教育次第でいくらでも変わる。清らかな交際がいかに大切かを理論的に話せばわかる。相当遊んでいる中高校生達もわかってくれ、「これからは清らかに生きよう」と決意してくれる。[同じく「運命の人と出会うまで」参照]

 某総合大学の女子学生に半年間、月に一回ずつ講座を持つことが出来た。
そこでは「日本のすばらしさ」「人間の尊厳」「女性の天分」「清らかな男女交際」について語った。それをまとめたのが「輝く青春のパスポート」(ジュピター出版700円、注文は「天使のほほえみ」でも扱っている)である。これは若い人全てに読んでほしい。
  女子学生を前に「結婚するまでセックスをしてはいけない」と言うと最初は憤慨していたが、皆が納得して清らかに生きる決意をしてくれた。
  何人かの学生は「運命の人と出逢うまで」をみんなに読むようにと、特に男子学生に勧めてくれた。
  青少年はみんな純粋で素直な良い子なのだ。大人が真、善、美を大切に生きて、正しい姿勢を示すことである。

講座の終了に当たって感想を書いてもらった。

自分にとって新しい考え方だった。本当にいろいろなことを考えさせられた。
自分が生まれた国についての知識を余りに知らなかった。
愛するに値する国に生まれた事がわかり、ようやく自信が持てた。
結婚まで清らかな交際を・・・というのはとても理想的ではあるけれど、難しいことだと思った 。
幸せでない夫婦が増えている理由は、女性が男性を立てることが下手になったからではないかと、先生の話を聞いて思った 。
小学生にセックスを教える教師が本当にいるんだと初めて知った。
日本の神話で、イザナギ・イザナミのシーンは人間的な物語だと思い、よく読もうと思った。(古事記は日本の国柄を良く表わしているので、読んだら、外国に行っても通用する国際人になれると思う。)
先生の話は他大学の友人に話すと皆真剣に聞いてくれた。清らかな交際は大切で、難しいと思ったが「運命の人と出会うまで」を読んだら、「できるかな」と思えるようになった。
将来母親になった時の子育てが楽しみになってきた。
 



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