若い方たちへ─「幸せな結婚の提言」

── 「性道徳の正常化」実現のために ──



  「これからの日本の若い人達には、ぜひ幸せになっていただきたい、幸せな結婚、幸せな家庭で育まれる活力あふれる生活、ご自分の良さを沢山受け継いだ可愛い子供たちを持ってほしい」とつくづく思います。
  『幸せになる』というのはどういうことでしょうか。自分の勝手ばかり通す生活では、その時は自分の気持ちが良いようでも、やがて周りから嫌われ遠ざけられ、特にすばらしい人は絶対近寄ってこない、淋しい生活になります。
  みなが幸せになる生活というのは、「やはり皆が道義の心をもって互いに思いやり深く、互いに相手を大切にしないと実現しません。」

[良い結婚をするための心得]  幸せになるために、結婚相手がどういう人になるかは、人生の中でも最大の賭けとも言えます。
  どんな人と結婚したいか、精神的には、だれでも「心優しく、自分を大切に、自分のよさをいつも解ってくれ、勇気付けてもらえる人」を選びたいと思うでしょう。
  女性にとっては、男性は一家の柱としてどこか尊敬ができ、頼れる人。男性にとって、女性は自分のことを大事に思いがんばる気力を与えてくれ、自分についてきてくれる人、こまやかに衣食住を整えてくれる人が理想ではないかと思います。
  その上で、一応の生活が出来る経済力さえあり、夫婦の心が一つに調和し協力し合い、お世話になった両親始め全てに感謝する生活を続けるよう努めていけば、必ずやすばらしい幸せが拡がっていきます。
  そのような人を得たいと思ったら、「自分の人格を相手につりあった高いものにし、相手を幸せに出来るように男女それぞれの生活力を高めると共に、相手を見極める鑑識眼を養う必要があります。
  あくまで自分を自由な立場に置き、相手を見定め、自分を高めていきたいとしたら、結婚前の交際は、よく相手がわかるまで十分に時間をかけ、婚前の性交渉は避けなければなりません。」 [男女の違い]  「男女共同参画」のジェンダーフリーでは、「男女は同質で、区別するのは人権侵害」「子どもを生む生まないは女性の権利」と声高に叫ばれていますが、果たしてそうでしょうか。
  マザーテレサは「『男女の違い』は神から与えられたすばらしいもの。本当の愛は、男性と女性それぞれの個性ある愛の形が補い合って完成するもの」とおっしゃっています。
  また「ドライな今の若い人達にとっては、『男は男らしく、女は女らしく』などは死語に等しいだろう」と思っている人が大半と思われますが、あるアンケートの結果、今の若い人でも、男性は「外から認められる進歩を褒められると、ますますがんばる性質」があり、女性は「褒められるのではなく、内なる努力を『よくやっているね。がんばっているね。』と認められると喜ぶ」ということです。やはり男女の本質の違いというのは、時代を超えて存在するもののようです。
  男性は外へ常に前進していく、自分の新しい智恵と力と勇気で社会を変革していこうとする前向きな性格であり、女性はまず内を守り整えることで安心でき、社会に出てもその「愛」に秀でた性格を生かした仕事に就くことを、大体の方が得意としています。
  大自然より与えられた身体の違いをみても明らかです。男性の身体は肩巾が広く筋肉質で、身内を守り、外敵が来たら勇敢に立ち向かっていく力と勇気があります。女性の身体はふくよかで、胸も豊かで、相手をやさしく包み、子育てができる身体に作られています。
  男女それぞれの特色を活かし合った生き方こそが、最高に進化したあり方なのです。 [正しい結婚・性のあり方]  『家族の形態』として、子供が心身共に健やかに育っていけるのは、「夫婦が中心となって共に進歩しつつ、互いに父らしさ母らしさを発揮していく」家庭であり、その『秩序』ある家庭のあり方が自然の摂理にかなっているからと言われています。それは、「浮遊する星のかけらが、太陽を中心とする太陽系の惑星となって一糸乱れぬ運行をする時、惑星は生命を生み出す創造の世界となる」のと同じです。
  家族が支え合い一体となって生活するところに、新たな価値と喜びが創造されていきます。長い年月を共に暮らす夫婦は、互いに長所を再確認しつつ感謝し合う努力が必要となってきます。
  『性』は自然の摂理として本来美しく神聖ですが、時・処を得ないものは醜く、悪い結果をもたらします。昔の人は、「夫婦の純愛の契りとしての性」以外は、「姦通罪」として蔑み、重い罰を課してきました。戦後はそれを古いものとして否定し、どんな「性」のあり方も個人の自由で進歩的な生き方だ、という風潮が生まれましたが、それは無節操な性を正当化するための詭弁に過ぎず、その人を不幸に導きます。
  家族の自由な形を求めての、同棲や、シングル子育て、別居や離婚等は、進化ではなく、未成熟とか利己的なものと言わざるを得ません。夫婦別姓などは家庭を不安定化させる大変な間違った考えです。家庭破壊から立派な子どもは育ちません。大人は子供のために幸せな環境を提供できるよう、最大限努めるべきです。
  動植物の世界でも、花は、成熟し授精する時がくるまでは、固くしまった美しい蕾の姿をしています。鳥でも獣でも、つがいとなり子を産むと、他の異性などには目もくれず、仲良く協力して夫婦で一生懸命育てています。それらは大自然から与えられた法則に素直に順じた、美しい姿です。
  人間は動植物より智恵深く、自由思考を与えられ、この世の文化をさらに進化させ、この世に住む全生物の幸せを司っていく素晴しい存在なのです。
  少し前まで、義を重んじる日本男性が「日本男子」「益良夫」と称されて世界中から尊敬され、貞節な日本女性が「大和撫子」と呼ばれて世界の男性の憧れだったのは、その精神性の高さ故です。
  その子孫である私達は先人の姿を見習って、大自然の法則に素直に順じて自分の身を律し、幸せな家庭を築き、その上でさらに社会・国家に貢献する生活をしていかねばなりません。 [乱れた性の結果]  日教組による過激な性教育でフリーセックスを奨励され、小中高生たちが性行為を悪と思わずなしていることが大変な問題になっています。
  しかし、婚前の小中高生の頃から性交を経験すると、男女共刺激が強すぎて、学問に身が入らなくなります。これはその人自身にとって、自分の大きな潜在能力を発揮できない大損失であると同時に、社会の大損失でもあります。
  男性は、若い頃からセックスしていると、自分としてはやや不本意な女性につかまってしまったり、、性的勃起が人生の中で長く続かなくなり、子供が出来なかったり、奥様を失望させて悲しい夫婦生活になる例が多いと言われています。
  女性は、心優しい内向的な女性ほど、性交した男性を慕わしく思い(種族保存本能)、相手が万一あなたを選ばない時の傷は深いのです。女性の性器が一番秘められた所にあるというのは、「性を一番大事な人にしか許してはならない」という自然からの啓示ではないかと思われます。
  今は性病や、あなたの生命を死にまで至らしめるエイズにかかる危険性も高く、大問題になっています。これは「無闇に性交渉してはいけない」という、自然からの警告です。 [受胎した赤ちゃんは、母体の健康問題がない限り、大切に生みましょう。]  いくら避妊しても、赤ちゃんがお腹に宿ってしまう可能性はいくらでもあります。万一そのいたいけな抵抗の出来ないわが子を殺す事になってしまったら、それは愛において最も残忍な行為になります。
  人間はそれぞれ「かけがえのない個性の、無限に伸びる力、無限の良き性格の可能性を内に秘め、この世を幸せにする使命をもって生まれて来る、尊い存在」なのです。
  そのようなすばらしい子が、池川明著「ママのお腹を選んできたよ」でかなり多くの子たちが証言しているように、霊界で受胎できる順番を心待ちにし、自分の一番好きな親としてあなたたちを選び、あなたたちの元でこの世での修行をして立派な人生を送ろうと張り切って宿ってきていると言われています。親にとっては親冥利に尽きるけなげなわが子を、親の勝手な都合で殺しては絶対にいけません。
  たとえ自分たちがまだ年若く結婚できない、生活力がないなどの理由があるにせよ、だめです。殺人は殺人です。その子は5cmほどの小さな力のない、お腹の中であなたの庇護を心から喜び、一生懸命成長しているわが子なのです。「もし宿ったその子が自分であり、自分が慕ってきた親に裏切られ、全く無抵抗な自分が殺されるとしたらどうか」を考えて下さい。早く結婚するか、一時あなた方の親に育ててもらうなどの方法で、かけがえのない赤ちゃんの命を救う手立てを、皆で何とかして取らなければなりません。
  「高い教育費がかかるから子どもを諦める」という人がいます。しかし英才教育や塾などの詰め込み教育では真の学力・才能は伸びず、「子どもの本来の力を信ずる・勉強への好奇心を引き出す・使命感を与える」ことにより、子どもはどこまでも伸びていきますので、子どもを育てるための多額の教育費は不要です。(「生命の教育」hp・「天使のほほえみ基幹テキスト」参照)
  殺してしまったら、子供が一番辛く悲しみますが、親も精神的肉体的に大きな傷を負って、一生を送らなければなりません。女性であれば二度と妊娠できない場合もあります。
  またそんな切ない思いで殺された子が、悲しみ怨んで、「家庭破壊・親殺し・子殺し・通り魔殺人」などの原因になっていることが多いと言われ、現在の日本に大きな問題を引き起こしています。これは殺された胎児は少しも悪くはない、ひとえに殺した親が悪いのです。一生愛と懺悔の心で弔わなければなりません。
  そんな迷路に陥らないためにも、交際する相手を深く見つめ、自分をあくまで自由な立場に置いておくため、婚前の性行為は自身を厳しく律して、避けて欲しいのです。 [青少年が清らかに生きるために]  万一、結婚前のあなたが性交渉経験者であれば、「これからは、お互いを本当の意味で大切にするため、結婚まではセックスなどしないで清らかに生き、自分の伸びる可能性を粘り強く追求、努力する人間になるんだ。」と固く決意し、実行することです。最初は性の衝動を抑えるのは大変かもしれませんが、あなたの人生を価値あるものにし、思いやり深い人間になるため、ぜひなしとげてほしいのです。
  あなた方年端も行かない青少年に、マスコミが臆面もなく卑猥な場面を見せたり、日教組が動物的な過激な性教育をするのは卑劣な行為で、皆の「豊かな情緒」や「結婚への美しい夢」、「唯一の人を思慕する純粋性」を打ち壊し、「精神性を高めること」を忘却させ、「学問にも集中しにくく」させて、人間形成にまさしく大きなダメージを与えかねません。その罪は真に重いものと思います。
  私共は、子供たちへの教育的な配慮を考えないマスコミや、過激な性教育を強引に実施している日教組に対し、正しい情報機関のあり方、正しい教育のあり方を実現するよう、強く促し、働きかけております。
  私達は、私達のご先祖が、どんな苦難の時もたとえ戦塵の中でも、必死で子供を守り、命を継いできて下さった結果としてある、奇跡的存在なのです。自分の直系にあたるご先祖が一人でも欠けていたら、私達は今生きていません。自分の内にあるその大切な命を、ご先祖から子孫に繋いでいきましょう。
  日本の大切な跡継ぎであるあなた方の前途が幸多く、幸せな結婚に恵まれ、それぞれの内に潜む無限力が思う存分発揮され、日本そして世界を永く平和にしていく一助となって戴けますよう、切なる願いを込めて筆を置きます。

「天使のほほえみ」



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