母体保護法の改正を訴える



  終戦時占領軍により日本弱体化のため押し付けられた「母体保護法(旧優生保護法)」は、先進国の中で日本が唯一「経済的理由」と名付けさえすれば全ての中絶が認められてしまう、「道義」を貶め「日本民族の数」を減らす法律です。

[母体保護法の矛盾点]

 私達は、誰一人として胎児の経験を持たない人間はなく、この法律によって私たちの生きる自由や尊厳は、いつ損なわれても仕方のないものになっています。
  胎児は「心臓や手足の動く物体」や「母親の一部か、母親の所有物」ではなく、受胎の瞬間から母親とは全く別の、『人間の生命を持つ独立した存在』です。母親は胎内で子どもが育つための安全な場所と栄養を提供しますが、胎児の身体を作り上げていくのは、『胎児個人の生命そのものの 英知』 であり、『出産は一つの通過点』にすぎません。
 人間として完全な身体を持たないから人間ではない、というのはおかしいです。まだ目もはっきり見えず、歯もなく、歩けない新生児は人間ではないのか、芽を出しかけている朝顔は、朝顔ではないのか。新生児やその朝顔はその生命の『その時点での完全体』です。 [中絶時の胎児について]

 私達は、自分が天界から大好きな親を選んで宿り、力一杯人生の修行をしようという時、安全な場所から引きずり出され、首を落とされ体を切り刻まれ、排水溝や汚物入れに投げ捨てられることを良しと認められるでしょうか。
  胎児の体は妊娠一ヵ月半で、ほとんどの臓器が備わり、心臓が動き脳波も出ています。三ヶ月目で体の全機能が動き出し、熱・光・音・接触を感じ分け、しかめ面・指しゃぶり・足で蹴るなどしています。
  そんな胎児が中絶させられるとき、逃げ場のない母親のお腹の中で、心拍数は200以上になり、器具に顔を向けながら必死に逃れようとします。しかし抵抗かなわず、ついに殺されてしまうのです。
  自分たちが運よく産んでもらえたからといって、抵抗も出来ずに殺されていった幼い同胞を、「関係ない」と見殺しにしているのは、人の道ではないと思うのです。 [母体保護法の作られた背景と施行の結果]

 この法律は現憲法と共に、占領中米国からの強要によってできたものです。
  全ての外交は自国の国益を基準に決定されています。占領直前まで原爆などで女子どもを含めて無差別に大量殺戮した国が、真に日本を幸せにする法律を与えたと考えるのは甘い考えです。日本に新たに生まれてくる子供は少ない程よく、日本の人口は減っていく方が、その時の米国の国益にとって良かった、ということなのです。米国から押し付けられた法律は、いずれも「無制限の自由を許す法律」で、米国自身は「国・社会を崩壊させる法律」として、法制化しておりません。
  この法律を守り続けて六十年、日本は堕胎天国となり、殺された胎児の数は一億人、一日二千人の胎児の生命が奪われています。一年で七十万人の胎児が殺され、この法律があるため、両親と荷担させられた医師や看護師、合わせて年間数百万人が、何の罪悪感もなく、「胎児という人間を殺す」という経験をしております。
  今や日本は少子化でガケッ淵に立たされ、国家の存立が危うくなっています。この殺された約一億の胎児たちが今生存していたとしたら、少子化で悩むことなど決してあり得ませんでした。 [母体保護法が社会に与えた影響]

 親が子を守り生かそうとするのは人間愛の根本です。マザーテレサは『日本は中絶をやめない限り、心の貧しい国である。』と言われました 。
  言葉を発しない弱者であることをいいことに、命ある胎児を「物」として扱い、「都合の悪い子なら殺す」行為をすれば、本人はもとより、家族や、これを容認してきた国家の運命も悲惨なものになります。
  殺された胎児は霊界から生まれてきた兄妹が大事に育てられるのを見て、悲しみ・妬みの念により、兄妹の人生を損なわせてしまい、非行から殺人まで犯させる事が多いといわれます。現在日本で頻発している、親殺し、子殺し、友殺し、無差別殺人を起こしたり巻き込まれること、または頻発する大水害・大地震は、戦後殺された一億の胎児たちの恨み・悲しみにより引き起こされていると、心眼・霊眼のある方たちは言っています。
  中絶した親は心や身体が傷つき、中絶した胎児には愛と懺悔の真心で供養し、罪を償わなければなりません。
  皆が「わが子の苦痛や死の上に自由を得ようとしても、決してその自由は幸福をもたらさないこと」を知り、教えるべきだと思います。 [法律改正の意義と人間のあり方]

 日本人に子殺しの悪徳を積ませることなく、将来日本を背負う胎児を生かすには、母体保護法と共に「胎児保護法」を作るべきです。「母体保護法」は言葉通り母体が危険な時に限るべきで、それ以外は「胎児保護法」を実施すべきです。子供の生まれ育つ環境は百人百様で、人生も幸福も本人次第で、他人が生命を左右する権利はありません。
  自分が宿した子供なら産み育てる責任があり、自分の責任をわが子殺しによって逃れさせてはなりません。法を正せば男女に責任をとる覚悟が出来、若者をもつ親も子供を監督・教育する様になります。
  国の助成制度、施設、民間の里親制度もあり、お金のかからない才能教育など沢山紹介されていますので、それを活用してお腹の赤ちゃんの命を守ってあげてほしいと思います。

[結論]

 古来より日本人は、人間を命(みこと)と呼び、子供の宿る場所は「子宮」と呼び、胎児のときから人間として歳を数え(数え年)、生命を尊んできました。幕末に来日した欧米人は一様に、日本の子供の礼儀正しく幸せな様子を見て、讃嘆したと言います。
  今こそ日本は、占領下に押し付けられた法律を正しく改正して道義を取り戻し、世界の手本となり、世界に真の幸せを与える国に戻らなければなりません。
「母体保護法の『経済的理由』の文言を削除」し、「国民の性道徳の正常化」をめざし明日の日本を切り開こうと立ち上がった「天使のほほえみ」に、どうぞご支援ご入会賜りますよう切にお願い申し上げます。
 




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